MOFONGO'S REGGAETON

プエルトリコのレゲトン

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LOS KALIBRES in Yokohama Blitz

レゲトンにしろ何にしろ"リアル"であるかどうかが表現の命。

スペイン語が日常語であるプエルトリコで生まれ、ラテン・アメリカやアメリカのラテン・コミュニティーの圧倒的支持を受けたレゲトンのリズムにはラテン・カルチャーとスペイン語の持つ"ノリ"が深く染み込んでる。

加えてアメリカの一部でありNYと縁の深いプエルトリコにはヒップホップの英語が持つリズムとスピード感、そして生活観がレゲトンに強く入り込む背景がある。

そんなレゲトンを日本語とスペイン語のMixで聞かせてくれるのがロス・カリブレス

LK1

全世界がいきなりレゲトンに食いついた一昨年から昨年にかけて、日本でもいろんなアプローチがあった。しかし「レゲトンはキューバのリズムの一つ」とかいう間抜けで商売しか考えないコメントを発してたいくつかのダンス・スクールは問題外としても、お祭りノリで表面のかっこよさに食いついたパターンも多かった。

そんな中で、去年初めてロス・カリブレスのライブを見た。音は荒削りであり、まとまらない所や地味な所もあったけど、圧倒的にリアルだった。キャッチーなかっこよさを真似するより、今の自分から出た音や歌詞を提示してきたからだと思う。だからぶっとんだ。

デジタルとサンプリング技術は、コンマ以下のノリの"揺れ"すらコントロールし再現出来る。しかし生身の言葉の持つリズム感、アタック感、スピード感は簡単にはコピー出来ない。日本語とスペイン語のMixが"現実"である彼らの言葉のリズムが身体に響いて来たのだ。

LK6

加えて、テーマや歌詞が取り上げる内容のリアルさ、そしてそれを表すのが日本語とスペイン語であるべき切実さは言うまでもない。それがなければ唯のファッションだ。音やリズムをサンプリングし、キメのフレーズをいくら真似したところで、中身がリアルでない音からは何も伝わってこないから。

ヒップホップの世界でマジにきっちりやって来てディスクも3枚出しているラッパー、EL NANDOの独特のフロー、LANDOのエッジの立つライム、DANIELの「歌」、この3人各々の世界が発する言葉のリズム、スピード感は、言葉を含めラテンと日本のコミュニティーの両方に立っている彼らの身体から出てきている。
DEJAPON

"DE JAPON PA'L MUNDO"

前月リリースされた新譜"De Japon Pa'l Mundo/日本から世界へ"にはそんな彼らの強さや気合とナイーブさ、喜びや欲望と苛立ちとやさしさが詰まっている。

◆◆◆


前置きはこの辺にしてライブだ。

場所は横浜のBLITZ。この日はペルーの独立記念日のイベント。観客は若い人から中年くらいまでが多いが、かなり年配の人や赤ちゃんもいる。ファミリアルな雰囲気。

ペルーの伝統的なマリネラからエバ・アイジョンの曲、サルサまでいくつものアーティスト、バンドが出て、スケジュールは押し気味。その最後がロス・カリブレスだった。
LK3

EL NANDO

ダディー・ヤンキーのチューンからスタート。まずはフロアをつかみにかかるが、会場はあっという間に彼らにフックされた。
ステージとフロアの気持のやりとりが熱い。イベントの最初のパートで、クラシックな曲にじーんと来ていた世代もこぶしを振り上げる熱さだ。"DESDE LEJOS/遠くから"は大きな支持を受けていた。

LK2

LANDO

もちろんスペイン語、日本語の両方がわかる観客が多かったからことはある。

しかし、この日のステージがパワー・アップしたのは、メッセージの共有があることでバイブレーションが増幅された事から始まった。そしてそれが、彼らの本当のリアルな状況を知りもしない自分のような観客、日本語のパートしか聞き取れない観客にもステージからの圧力として伝わった。

それは会場側の盛り上がりムードによる単なる熱狂とは違う。彼らのリアルな状況が歌詞やテーマから伝達されたことだけではなく、それがリアルであるということ自体が伝わってきた事だった。

LK4

DANIEL

そしてそんな中でDANIELのリードでバラード"Tu Recuerdo No Morira/"消えることはない")が始まった。それは別れてしまった彼女を思う、日本語の歌詞がメインのとてもきれいな曲だ。

「ずっと忘れない」と彼女への強い想い歌いつつ、すがったり追いかけるのではなく、「君」への気持をずっと心に残し胸をこがしながら「今」の自分を生きていく決心をつぶやく。

LK7


そんな歌を聴いていると、「君」というのは彼らにとって「生まれた祖国」でもあるんじゃないか、という思いが頭によぎった。

国を離れ、そして色々な事があって今、日本に生きている自分がある。自分のルーツがあり、思い出が沢山ある場所から離れ、大波・小波にぐるぐるかき回され、今の場所に立っている。

それは「De Japon Pa'l Munodo/日本から世界へ」というアルバムのタイトルを決め、この日本という場所を自分の場所としてしている彼らの姿だ。

そしてそれは、実は彼らのことであると同時に、その場にいたペルーやその他の国の人たちであり、同時に、自分も含めた聴く人一人一人の姿なのだ。

とてもつらい経験もあるだろうし、ちょっとした悲しみの場合もあるだろうけど、みんな毎日、毎月、毎年、何かと別れ、何かと出会っている。その別れた過去も自分が立つ現在も両方が自分の一部。みんな前に進んで行くが決して大切な想いは忘れない。

そんな事を思わせるのは、やはり彼らの音が"リアル"であるからだと思う。

◆◆◆

LK5

ステージは聴き手のセンチな妄想をぶっ飛ばすように、最後はレゲトン・メドレーからDADDY YANKEEの"ROMPE"へ。ロス・カリはステージ一杯に動き回る。

ひたすら気持ちのいいリズム。気持ちのいいやり取り。そして"NO VA PARAR"(止まらない)。これがかっこいい!

YOU TUBEで見る→http://www.youtube.com/watch?v=zYC6w5YMBTs&mode=related&search=(クリック)

今回のステージはアルゼンチン人のDJ、ダンスはハモン・ハモンの3人のガールズ、そしてヒップ・ホップのダンス・チームがサポート。どれもばっちりでした。ハモン・ハモンは去年見たステージより、より自由度が高く少人数で緊張感があってナイス。ヒップ・ホップ・チームもかっこよかった!

次のステージも楽しみ!
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  1. 2006/08/01(火) 23:54:59|
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