パナマ到着。半年ぶり。空港がまた少し新しくなっている。市内に近づくと海側に
高層マンションの建設が進んでいる。アメリカやコロンビアからの住宅投資が盛り上がっているらしい。マネーロンダリングにも活用されてるとか言ううわさもあった。またバブルにならなきゃ良いけど。

さて日程をこなして最終日夜、友人ファン・カルロスが連れて行ってくれたのは最近オープンしたばかりのディスコ
"CLUB NEXT"。なかなか。今日はワールドカップで盛り上がろう!という企画の日。全世界どこでも同じだね。
オープンのDJブースがありの後ろの大スクリーンと照明が派手に光る。ホールは洗練されていておしゃれ。来てる兄ちゃん、ねーちゃんもけっこうハンサム君、美人嬢が多いのだ。
◆◆◆パナマって日本ではよく「中米」って言われるけど、現地では
「中米5カ国とパナマ」なんて分けて言われたりする。ちなみに中米5カ国ってグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ。(ベリーズは英語圏だから入れない)

歴史的には中米5ヵ国はグアテマラを中心としたかたまりだった一方、パナマはコロンビアの一部だった、って過去があることもひとつ。
もひとつはパナマの特殊性。もともとマヤ文化圏の色が薄く、プランテーション経営も規模が小さかった中、パナマ運河の建設で、いろんな労働力が入ってきたり(欧州系、アフリカ系、中国系なども)アメリカが運河とその周囲を長らく押さえていた為、その経済的影響が強かったりと、なんだか「無国籍な」ムードがあるのだ。
パナマのカリブ側にはコロンという街がある。ここはコロン/マンサニージョ港を抱える昔からの港町。DUTY FREEのエリアを持ち、中国系、ユダヤ系、アラブ系、などなど貿易商が軒を連ねて中米、南米、ジャマイカやキューバ、ハイチを含むカリブ圏にも大きなコネクションをもっている。こんなところもパナマの「無国籍な/コスモポリタン」なキャラのひとつかもしれない。
だから、パナマは人の顔も社会のムードもちょっと"中米5カ国"とは違う。
スペイン語圏としてラテンの文化は当然ある一方で、ジャマイカなど英語圏からの移民もありと混在色が強い。
昔からアメリカ人/アメリカ軍用にジャズクラブやディスコがあったり、アメリカのチャートをがんがん流すラジオもあったり、来訪ミュージシャンもアメリカや英語圏カリブ(カリプソやレゲエとか)からも多かった。
NY、マイアミ、プエルトリコ・・・古くはナポリやアムステルダム、ニューオリンズ・・・経済活動や交易と混在・混沌からは面白いものが生まれたりする。
◆◆◆さて、ファン・カルロスとまずは乾杯。そして、ラテンはお決まりの"ソーシャライズ"な活動。つまり・・・
!PARTY!
さりげなく近辺の女性チームに声をかけ冗談を言い盛り上げてゆく。うーん、なーんと美女が多いのか。これは一緒に盛り上げるのが友人として義務でだろう。
!VAMOS!(←じゃないだろ・・・・)
◆◆◆社交活動の後ろに流れる音はレゲトンが強い。モチロンDJが繰り出す音は混在。カリブ色・トロビカル色が強いもの、シンコペーションの強いリズムへの適応度が高い。ヒップ・ホップ、ハウス、トランス、レゲエ、レゲトン、R&B、サルサ、クンビア・・・。
パナマでサルサと言えば言わずと知れた
ルベン・ブレイズ。そして
カミーロ・アスキータ。
ジャズなら
ダニーロ・ペレス。あまりパナマに縁はないけど
ビリー・コブハムもパナマ生まれ。
スカとジャズが好きなら
カルロス・マルコムなんかもいい。父親はジャマイカ生まれのジャマイカ人、母親はパナマ生まれの同じくジャマイカ人。パナマ運河関連の企業に出稼ぎに出た父親がパナマで結婚して生まれたのがマルコム。パナマじゃアメリカ軍のラジオでジャズとかポップスを聞いて育ち、来パするアメリカ、ジャマイカなどのミュージシャンやバンドに親しむ、ってまさにパナマがなければ生まれなかったっていうミュージシャン。

"Carlos Malcolm And His Afro-Jamaican Rhythm"
そして、このジャマイカン・コネクション/ジャマイカン・コミュニティーがあったから今のレゲトンがある。
パナマでスパニッシュ・レゲエが生まれたのはごく自然な事。そしてレゲエ/ラガ/ダンスホールからシャバ・ランクスですね、重要人物は。このシャバ・ランクス、未だに支持率高い。あの下品な"As Raw as Ever"からの曲が未だにかかる。
そしてエル・ヘネラルやナンド・ブーンのスタイルが盛り上がったからこそ、プエルトリコに飛び火した
"デンボウ"から'90年代中盤にレゲトンの原型の形が生まれたのだ。
DJがかけるのはWISIN & YANDELの"RAKATA"、BIG BOY feat. LENNOXの"BAILALO", DADDY YANKEE Feat. LLOYD BANKS & YOUNG BUCKSのR"OMPE/REMIX", MAGNATE & VALENTINO の"REGGAETON", ANGEL & KHRIZの"FUA"! "Dale que esa gata aguanta〜♪、VOLTIOの"SE VAN, SE VAN"とかも。ああ、プエルトリコ!
◆◆◆さて、こんなごたくを女性軍と話してたわけもない。とにかく踊り飲んで笑い、ワールドカップの画面で盛り上がるのみ!

しかし、翌日は"デンボウ"から"レゲトン"コース、つまりプエルトリコに朝早く飛ばなきゃなんないのだ。この美女たちを残していくのは残念だが、あとはファン・カルロスと友達のフェルナンドに任せるのが礼儀だ。
また来よう、パナマ!
- 2006/06/30(金) 03:01:01|
- 現場から
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0